
80を過ぎたご夫婦に少しだけ話を聞かせてもらった。
それぞれフィリピンで戦死した父と兄に会いに毎年来ているそうだ。



仕事を兼ねての撮影だったため写真をここでは見せれないが、中門手前の桜の木の下で手を合わせていた女性がいた。
昭和21年に満州から引き上げてきたそうだ。
年をとるまでその時の話は、妹としかしなかったし、話したいという気持ちにはならなかったと言っていた。
毎年来ているけれど、暑さと歳のせいで参拝の列に並ぶのが辛いから、本当は明日来るつもりだったの。
でも、気がついたらここに居たのよ。
不思議ね。
日陰になった桜の木の下で、そんな話を聞いた。
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